No.2 青天の霹靂

今回紹介する映画は

『青天の霹靂』です👏👏👏

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1. あらすじ (ネタバレなし)

主人公の晴夫 (大泉洋)は39歳にして小さなカフェでバイトをする売れないマジシャン。 母は幼い時に家を出て行き、父とは絶縁状態。売れた後輩には馬鹿にされ、店のオーナーにも呆れられ、気付けば何のために自分が生きているのかわからないような日々を送っていた。 そんな彼の耳に届く父親の死。彼が人生の全てに絶望し、1人河原で立ち尽くしていると、頭上に雷が。目が覚めると、そこは40年前の浅草だった…! 混乱の中、タイムスリップした先で出会う若き日の父正太郎 (劇団ひとり)と母悦子 (柴咲コウ) 。彼らと生活を共にすることで徐々に明かされる父母の過去と自身の出生に隠された秘密。 果たしてタイムスリップの先に彼が辿り着く結末とはーー。

 

2. 『青天の霹靂』のここが面白い💡 (ネタバレ含む)

 

1. ご都合主義で終わらない結末

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タイムスリップ系の映画って大抵は現在か未来が今よりも良くなって終わるいわゆるハッピーエンドなものが主流ですよね。でも、それって見てる側からすると「多分こうなるだろうな。」っていう予想通りの結末になってしまいがちです。しかし、この映画は過去のタイムスリップによって現在が変わることはありませんでした!それが結果的に変わらなかったのか、それとも未来は決まっていて如何に過去の事象を変えても結末は同じという設定なのかは定かではありませんが…。笑 ただ中には「ハッピーエンドが良かった。」と思われる方もいるかもしれません。しかし、個人的にはここが『青天の霹靂』とその他のタイムスリップ系の映画とを差別化することのできるポイントだと思います。

 

2. 予想外の超人情派ストーリー

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この映画はキャストを見ればわかる通り、お笑い芸人である劇団ひとりさんの監督・脚本作品なんですよね!

私はあまりお笑い芸人さんが監督または脚本の作品を見たことがないため、見る前はかなりコメディ要素が強めなのかな (完全に偏見でした。笑) と思っていました。しかし、実際は笑いとストーリーが 4:6 ぐらいに感じて、笑いよりも何なら涙のほうが誘われたかなという印象が強いですね。

 

3. タニタシネマから一言

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この世に生まれてから死ぬまで少しも辛さや苦しみを感じない人はいないと断言してもよいでしょう。そのぐらい人生は苦難の連続です。時にはすべてを投げ出してどこかに逃げたくなることもあります。「自分なんて誰にも期待されていない。」と卑屈になり、生きている意味さえ分からなくなる人も少なくないはずです。しかし、この映画は私たち誰しもが誰かの生きがいになることができるのだということを教えてくれます。それが表立ってはっきりしていなかったとしても誰にも望まれることなくこの世に生まれてきた人はいないのです。たとえつらく悲しい現状に負けそうになっても、希望はあるんだと信じ、物事を違う視点から前向きにとらえてみる。このことが人生という名の逆境に打ち勝つうえで最も大切なことなのかもしれませんね。